近代日本の代表的国民作家「夏目漱石」の名作集!
「歴史的な偉人」でもあり日本文学「最大の文学者」でもある夏目漱石作品の中から絶対読んでおきたい選りすぐりの13作品を収録!
日本人なら一度は耳にしたことがある「夏目漱石」の名。
歳を重ねる度に違う奥深さを感じることができる夏目漱石作品!
時を越え、あらためて「夏目漱石」の作品を堪能してみませんか。
◆目次
・吾輩は猫である
・坊っちゃん
・草枕
・三四郎
・それから
・門
・彼岸過迄
・行人
・こころ
・道草
・夢十夜
・手紙
・琴のそら音
【吾輩は猫である】
苦沙弥(くしゃみ)先生に飼われる猫に託して展開される痛烈な社会批判。漱石の処女作であり、風刺・ユーモア文学の傑作中の傑作。
【坊っちゃん】
東京の学校を出て四国の中学校に数学教師として赴任した「坊っちゃん」は、同僚の教師たち、教え子の生徒たちの愚劣さに憤り、まどわされ、敢然と反抗する。ユーモアと情が巧みに描かれた不滅の名作。
【草枕】
青年画家の前にあらわれる謎めいた美女。「非人情の美学」を具象化した初期の名作。
【三四郎】
熊本から東京に出て大学生となった三四郎。青春の不安と悩みをユーモアも交えて描いた漱石初期の代表作。
【それから】
自己と外部の対立の物語。激変する運命の中で自己を凝視し、愛の真実を貫く知識人の苦悩を描く。
【門】
「三四郎」「それから」につづく3部作の最終編。親友であった安井を裏切って、その妻である御米と結婚した宗助が、罪悪感から救いを求める様を描く。
【彼岸過迄】
いくつかの短篇からなる長篇小説。自意識の強い男と、天真なその従妹との恋愛を描く。後期3部作の第1作である。
【行人】
漱石の実人生と作品との交渉が問題にされる作品。知に煩わされて、人を信ずる事の出来ない主人公の、苦悩と悲哀と、寂莫と、それにさいなまれる運命的生活が描かれる。
【こころ】
夏目漱石の代表作となる長編小説。友情と恋愛の板ばさみになりながらも結局は友人より、恋人を取ったために罪悪感に苛まれた「先生」からの遺書を通して、明治高等遊民の利己を書く。
【道草】
エゴイズムの矛盾、そして因習的な【家】の秩序の圧迫のなかで自我にめざめなければならなかった近代日本の知識人の課題が描かれた漱石の自伝的小説。
【夢十夜】
「大阪朝日新聞」の依頼を受けて書かれた3編からなる小品集。ファンタジーの「夢十夜」、小鳥の死を淡々と描いた「文鳥」、日常雑記といってよいエッセイ「永日小品」。
【手紙】
漱石の代表的な手紙を年代順に並べ、その若き日の手紙から順にたどることによって、漱石の歩みが理解できる。漱石書簡の魅力が堪能できる。
【琴のそら音】
友人から聞いた摩訶不思議な話を切っ掛けに日常に潜む非日常に怯える様子を描いた作品。